契約書作成の理論と実務

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英文契約書作成・修正・チェックの基礎知識

誰がファーストドラフトを作成するか

ファーストドラフトとは、契約関係に入ろうとする当事者の一方が、契約交渉の過程で最初に相手方に提示する契約書案(1)で、最終的に締結される契約の叩き台としての役割を有するものです。

ファーストドラフトを作成する当事者は、予め自らが実現したい条件をすべて契約に規定でき、かつそれらを自らに有利に規定することも可能であるため、一般にはその後の契約交渉を有利に進めることができるといえます。しかし、適当なサンプルとなる英文契約書が手元にない場合には、新規に契約をドラフトするために相手方の作成したドラフトを修正・チェックするよりも多くの時間・コストがかかってしまう結果となることもあります。

どちらの当事者がファーストドラフトを作成するかは、締結される契約の類型、当事者間の関係などの諸事情によって決定されます。

英文契約書を新規に作成する

自らファーストドラフトを作成することになった場合でも、通常は、過去の類似の案件で使用した契約書や、同種の契約の雛型・サンプルなどをベースに、現在の事例に合わせる修正を施していく方法が効率的です。

なお、その際には、同種・類似の事例で使用された契約書であると同時に、可能であれば同じ準拠法の契約書をベースにする方が良いでしょう。

相手方から提出された契約書のチェック・修正

契約交渉の相手方当事者がファーストドラフトを作成する場合には、提出された契約書案文に自ら実現したい条件が規定されているか、及び自らに不利な条件が規定されていないかなどの観点からドラフト全体をレビュー(チェック)します。そして、受け入れられない、又は望ましくない条件については、自らの希望に合わせて修正した上で、相手方にその修正案文を提示していくことが必要となります。

この際に、英文契約書でよく使われるフレーズや、自らの希望を通しながら相手方も受け入れやすい修正などの技法を知っていると、スムーズかつ有利に契約交渉を進められる可能性が高まります。

なお、自らがファーストドラフトを作成する場合でも、1回のやり取りで契約の内容が合意に至ることは少ないため、相手方の提示した修正案の再修正又は再々修正などが必要になることも多いでしょう。ここでも、上記の修正方法は同様に当てはまるといえます。

 

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更新情報

2010年5月12日

暴力団排除条項のトピックを更新しました。

2010年2月18日

計算書類等・株主総会関連書面及び監査報告等の雛型のトピックを追加しました。

2009年11月30日

個人情報の取扱いに関する契約書(個人情報保護法対応)のトピックを追加しました。

2009年11月19日

英文契約書の頻出用語集・フレーズ集のトピックに、以下のフレーズを追加しました。

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2009年11月13日

記載金額が外国通貨建てで表示されている契約書の印紙税のトピックを追加しました。

2009年11月7日

英文契約書の頻出用語集・フレーズ集のトピックを追加しました。

2009年10月30日

情報システム・モデル取引・契約書のトピックを追加しました。

2009年10月23日

サブリース住宅原賃貸借標準契約書のトピックを追加しました。

2009年10月17日

マンション標準管理委託契約書のトピックを追加しました。

2009年10月9日

暴力団排除条項のトピックを追加しました。

 

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